DPD残留塩素測定 DPD試薬
学校や公共施設のプールなどでは、水質検査が義務付けられています。
その水質検査に必要になってくるのがDPD試薬です。DPDとはジエチルパラフェニレンジアミンのことで残留塩素を測定する方法のことです。
DPD試薬を用いて、消毒効果の指標である塩素が水分中にどのくらい存在するかを測定することができます。
この水分中に残っている塩素の事を「遊離残留塩素」といいます。
ほとんどのプール、入浴施設などでは、仕様のたびに水を入れ替えることはせず一度使用した水を循環させ塩素による消毒をすることにより、水道コストを抑えています。
粉末と錠剤とあります。試薬は残留塩素測定器をご用意いただく必要があります。
DPD試薬
特徴と用途
■錠剤タイプは1粒投入するだけで定量をきっちりセル(試験管)に入れることが出来るので、屋外などでの用途に適しています。
■粉末タイプは錠剤と比べ「水」に溶けやすく、発色がとてもきれいです。屋内・外を問わず作業しやすい環境であればスピーディーな測定が可能になります。
■どちらのタイプの試薬も測定結果に違いは無く、ご用途に合わせて使い分けが可能です。
■プールの腰洗い槽など高濃度の塩素測定には高濃度用試薬をご使用ください。
DPD測定器
残留塩素を測定するDPD試薬には「錠剤」と「粉末」の2タイプがあります。
それぞれ発色の度合が違うため「錠剤」には「錠剤用」の粉末には、「粉末用」の比色板で測定しないと正確に測ることができません。
ご使用の際はお使いの測定器の種類を良くご確認ください。
PH測定器
DPD試薬による塩素濃度の測定とともに、水素イオン濃度(PH)の測定もしなくてはいけません。
水素イオン濃度がpH5.8-8.6の範囲から外れると塩素剤の消毒効果が期待できなくなってしまうため適正な水素イオン濃度保たれているか検査する必要があります。
こんな身近なところで使われています!
水道水の殺菌消毒 | プールの殺菌消毒 | 浴場施設の殺菌消毒 |
例えば学校のプールなどでは測定方法は以下のように定められています。
「遊離残留塩素は、プール使用直前に測定するとともに、プール使用中1時間に1回以上測定する。
その測定点は、プール内の対角線上のほぼ等間隔の位置で、水面下約20cm付近の3ヶ所について行う。」
つまり1時間に3錠は必要な計算になります。
市民プールやスポーツクラブ、スイミングスクールなどプールの水質検査や飲料水の残留塩素測定に DPD試薬は欠かせないものとなっております。